家事・育児を給料に換算すると、月額18万円にもなる!?

2017/02/18

housejob

サイバーエージェントの子会社が実施している「Woman&Research」で家事・育児に関する次の様な調査を行った、との記事がありました。

未就学児の子どもを持つ20代~30代の専業主婦250人とワーキングマザー250人、合計500人を対象に、”家事や育児に給料がもらえるとしたら月額いくらを設定しますか?”と質問。

その回答の平均額が約18万円。最高額で100万円と答えた人もいたそうです。
また、夫の協力がある場合は、金額を低めに応える傾向があったとのことです。
自分の負担が少なくなる分、金額は低めになる、ということですね。なるほど。

家事や育児を給料換算することに違和感あり!

家事を給料にするといくら、という話題を目にすることがたまにありますが、ものすごく違和感を感じます。
アメリカの調査会社の調査では、年収1200万円にもなる、という結果も出ているそうです。
24時間365日労働、該当する職種も様々だから・・・というのが理由だそうです。

結構メチャクチャな話です。
給料が貰えるということは、雇用者がいる、もしくは自分が経営者であることが前提ですが、それが成り立つはずがありません。
家事をやってくれる家族に対して、賃金を払う人なんでいないでしょう。
仮に払うなら、専門の業者に依頼して、家族の負担自体を減らすはずです。

まあ、仮に全部の労働を外部サービスに委託したら、これくらいの金額になるよ、という話だと思いますが、この話題を出すこと自体ナンセンスだと思います。

そもそも、私の感覚では、家事や育児=賃金労働 と結びつく理由が分かりません。
家事や育児は非常に重要なことではあるけれども、それはお金を稼ぐ手段ではない、という感覚です。

なぜ家事を給料に換算する議論があるんだろう?

給料に換算すると○○円!という議論があるということは、それなりに理由があるはずです。
世の中の意見はどうなんだろう?と調べてみました。

給料換算することの共感意見

  • 年中無休、朝から晩まで。仕事に出ている人に合わせて、ご飯の用意や家事をしなければならない
  • 子育ては正解もなく、拘束時間も果てしなく多い。やることの範囲も広く、日本の平均年収と同じか少しずつ高いくらいもらうべき
  • 主婦業を家政婦やベビーシッターに外注したら一体いくらになると思いますか!?その分だけ私たちは勤労しているのです!

給料換算することへの否定的な意見

  • 労働を評価するべきというのなら、外で稼いで家政婦を雇うべきである
  • たしかに家事労働は無価値ではないが女一人にかかる維持費(飯代、宿泊代、他税金など)を考えれば0かマイナス
  • それを誰が払うのか? 見積もっても取引相手がいないのなら、それは絵に描いた餅だ。

※以上、『マイナビウーマン』での回答、教えてgooより引用

上記の回答はそれぞれ3件ずつ挙げていますが、インターネットで調べた限りでは、否定的な意見が圧倒的です。
では、なぜこの手の話題が尽きないのでしょうか。

私が思うには、次の2点です。

  • 女性団体等、いわゆるサヨク的なところからの主張。(金になるのか?)
  • 主に専業主婦からの、夫や周囲から十分に認められないことへのストレスの裏返し。

家事・育児に対して理解・感謝を示すことが大切?

私が考える結論は上記二点ですが、いずれにしても「家事・育児はこんなに大変なんだ」という気持ちに対して、夫や周囲から十分に評価されない、ということが原因なんだと思います。

私自身、家事や育児が月収18万円とはやはり思いません。
しかし、育休中の妻が頑張っていることは十分に知っています。そして、私も家事をやりますので、その大変さはよく知って言います。
家事というのは自分たちの生活を自らよりよくするための行動だと私は考えます。
だから、その行動に対して対価を受け取ること、受け取ろうとする意識には違和感を感じます。
ただ、家事を家族やパートナーがやってくれた時には、自分の生活をよりよくしてくれたことに対して、感謝を示すことが大事なのだろうと思います。
私が家事をした時にも、妻に感謝されると嬉しいですから。

妻の家事・育児に対して、最近は十分な感謝が出来ていない気がします。気を付けよう。
ありがとう、妻よ。

-子育てのこと