コロナで「登校選択制・自主休校・自主欠席」のtwitterの母親たち。ひろゆき発言と。

2020/09/21

こんにちは、イソノです。
2020年8月末現在、いまだコロナの影響は甚大なものがあります。
その中で、私が気になってしょうがないのが、twitterで「登校選択制・自主休校・自主欠席」について発信する母親たちです。

なぜ気になるのかというと理由は3つです。

  1. 親の意思により学校に行っていない子供たちの現在・今後が気になるから
  2. 彼女たちの意見には合理性があるとは思えないから(私の意見とは異なるから)
  3. しかし、彼女たちの気持ちには理解できるところもあり、彼女たちなりに苦悩しているのも感じられるから

ただ、結論からいうと、彼女たちの行動はうまくいかないだろうなあ、と。
元々が少数派だし、彼女たちの恐怖、意見はより個別化・先鋭化していき、極端にいうと連合赤軍のように内ゲバを起こし、最初は共感されていたはずが、だんだんと孤立していくのでは・・・と。

また、2020年9月1日のTBS「グッとラック」で、2ch創設者のひろゆき氏が自主休校の母親を「頭が悪い」との発言をしました。
この意見に登校選択制を訴える人たちからは、非難の声ががかなり上がっています。
確かに、表現が悪いとは思うものの、それでも、私は的を射ていると思います。

まあ、それは一旦置いておいて、彼女たちの考えや活動を理解するためにまとめてみます。

彼女たちの考え・思考と行動・活動

どのようなものでしょうか?私が彼女たちのtwitterを通じて、しばらく見てきた印象は次の通りです。

【考え・思考】

  • (母親自身が)とにかくコロナが怖い。なぜなら、”未知のウイルス”だから。
  • インフルエンザはそれほど怖くない。なぜなら、既知のウイルスだし、ワクチンや特効薬があるから。
  • 三密や他人と触れ合うことが、潔癖症のごとく、気持ち的に無理。
  • 子供のことがとにかく心配。
    (子供が疾患を抱えていたり、家族に高齢者がいる場合もある)
  • 自分が恐怖しているため、子供を学校に行かせて感染してしまうことに恐怖感がある。
  • 万が一にも、自分の判断・行動で子供を感染させることは、耐えられない。
  • 死亡率や重症化率等のデータは信用できない。
  • データ等ではなく、自分の感覚・信じたことで判断したい。
  • 確率論ではなく、自分の子供が感染≒死・重症化・後遺症と感じられる。
  • 他のリスクとの比較は無意味。(例えば、交通事故で死ぬ方が確率が高い、等)
    なぜなら、コロナはワクチン・特効薬等の防ぐ手立てがないから。

【行動・活動】

  • 緊急事態宣言解除後もほぼ自宅外へは出ず、自粛している。
  • マスク警察、自粛警察といった過激行動をするわけではない。
  • スーパー等、必須の買い物は行くが、早朝など人が少ない時間に。
  • 子供は学校を休ませている。または、行かせていても非常に葛藤がある。
  • そのため、登校選択制(登校/オンラインを選択できるように)を訴えている。
  • 主にtwitterで登校選択制を訴える活動を展開している。
  • 登校派の人、学校へ行かせることを非難している訳ではない。それぞれの事情に理解はありり、「選択できるように」と訴えている。
  • データも集めるが、「コロナがいかに危険か、安心できないか」というデータに偏っている。

要約すると、
「未知のコロナがとにかく怖い」

「なので、子供や家族が感染することは絶対に避けたい」

「なので、子供を学校には行かせられない」

「オンラインでも登校扱い・授業が受けられる【登校選択制】を実施させたい」

ということです。

彼女たちの思考、行動について思うこと。

私は、彼女たちの恐怖や行動にはある程度理解できる部分があるなあ、と思っています。
それは、次の2点です。

  • 子供が心配
    ⇒私も子供がいるので、心配な気持ち自体は理解できる。(コロナにかかってそうなるかは不明だが)苦しむのは親としてかなり辛い。
  • 登校選択制(オンライン授業)の導入
    ⇒今後にも起こりうる同様の不測の事態への対応としてあった方が良い。また、不登校や病気がちの子供たちへの対応もこの機会にできるのではないか。

確かに理解できる部分はあるのですが、それでも彼女たちに全面的に賛成することは出来ないし、彼女たちの行動はうまくいかないだろうなあと思っています。

なぜなら、彼女たちは「自分がどう感じているか」が最重要だからです。
Twitterでも自粛派 vs 反自粛派 のような対立があるのですが、かなり不毛に映ります。
反自粛派が客観的なデータを示しても、「そのデータは信じられない」「死亡・重症化したケースはある」「そのリスクは許容できない」といった具合に話がかみ合いません。

コロナのリスクと他のリスクを比較した時に、他のリスクの方が確率が高かったりするのですが、それでもコロナの方が怖いようです。

そのため、自粛派ではない人からは根拠がないように映り、理解が得られないと思います。
また、自粛派の中でも意見の相違はあるようです。(”自分の考え”が根拠だから当然ですが)

時間が経つにつれ、内部でも意見の統一ができず、外部からも理解が得られず、どんどん少数派になってしまうのでは…と。
当然、声が小さければ行政も積極的には動かなくなってしまいます。

まとめ

コロナで、自粛継続・自主休校・自主欠席、そして登校選択制を訴える母親たちの動向が気になっている、とういことを書いてきました。
彼女たちの訴えは、心情的にはとてもよく理解できます。自粛警察の様に、自分たちと反対意見の人を否定するわけでもありません。あくまでも「自分たちは怖い。登校選択制を認めてくれ」との主張です。
私も小さい子供が二人いますし、子供たちに何かあったら…という心配は他人事ではありません。

しかし一方で、彼女たちの訴えはうまくいかないだろうなあ、とも思います。
なぜなら、彼女たちの行動は、それぞれ「自分の気持ち」に根差しているから。
あくまでも「自分が怖い」「我が子を守りたい」「我が家はこういった理由がある」といった、”個人的な”理由であって、(良い悪いは別にして)横並び・全体を意識する日本ではそういう理由は共感が得られないだろうなと思います。

また、今までのデータをみて、客観的にコロナのリスクが、自主休校を継続するほどのことなのか?他のリスクと比較してそこまで恐怖すべきことなのか?というのは、(個人的には)非常に疑問です。
私も子供のことは心配ですが、私がデータを見て把握している限りでは、子供を休ませるほどではないと思っています。

ただ、彼女たちの訴える「登校選択制」は一考の価値があると思います。
これは、コロナに限らず、様々な状況・人たちに対応するために必要なことだと考えます。
小中学校は義務教育。教育の機会は保証されています。例えば、子供がいじめで学校に行けなくなり、教育の機会が得られないことは、憲法的にも問題があると思います。
不登校の数はH30年度で164,528人にも上ります。
彼らの中にも、オンラインで授業が受けられるなら「登校」する生徒は少なくないと思います。

高校・大学は別として、義務教育期間中は、確かに様々な事情を考慮し、「登校選択制」が導入されてしかるべき、と思います。

子供をコロナから守るために「自主休校・自主欠席」させ、「登校選択制」を訴える母親たち。
私は彼女たちの思考・行動を受け入れられないと感じつつも、理解できるところもある、という複雑な状況なのです。だから彼女たちのことが、彼女たちの子供のことが気になって仕方がありません。

今日もtwitterで彼女たちのツイートを見ました。
おそらく、彼女たちの活動はうまくいかないと思います。

その辺のはかなさも私が気になるところなのかもしれません。

2020年9月1日のTBS「グッとラック」で、2ch創設者のひろゆき氏が”子供が学校に行きたいと思っているにも関わらず、親が過剰に恐怖し、自主休校・自主欠席させているのは、親の頭が悪い”旨の発言をしました。
そして番組後にも下記のツイートをしています。


この意見に、主に登校選択制を訴える人たちからは、非難の声ががかなり上がっています。
確かに、表現が悪いとは思うものの、私は的を射ていると思います。

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