イクメン企業アワード2016というものが開催されるらしい。どんな企業がグランプリに?

2017/02/18

ikumenaward

イクメン企画アワードが今年も開催される、という記事が目に止まりました。
2013年から開催されていたそうですが、このイベント自体知りませんでした。が、子供が生まれた私にとっては気になる内容です。
ワークライフバランス的なことがしっかりしている企業を表彰するイベントなのか?
ワークライフバランスが完全に崩壊している会社で働いている私にとっては興味があります。

イクメン企業アワードの概要は?

イクメン企業アワードは、厚生労働省がすすめている「イクメンプロジェクト」の一環として、男性の育児参加に協力的な企業の取り組みを募集し、表彰する企画のようです。

公式HPによると、この企画の目的は・・

働きながら安心して子どもを産み育てることができる労働環境の整備を推進するため、男性の育児と仕事の両立を積極的に促進し、業務改善を図る企業を表彰します。表彰企業の取組内容はホームページ等で掲載し、他企業のロールモデルとして普及させていくことにより、企業における働き方を改革し、育児と仕事の両立を推進します。

なるほど。やはりワークライフバランス的なところですね。

応募締め切りはまだのようです。私の会社は全く関係ありませんが、、、
一応下記のスケジュールのようです。ホワイト企業の皆さんが応募するんでしょうか。

【応募締切】2016年7月22日
【受賞企業発表】2016年9月下旬

昨年、2015年のイクメン企業アワードははどんな企業が受賞?どんな内容で?

公式HPによると、2015年のグランプリ企業は2社のようです。

  • 社会福祉法人桔梗会(群馬県)
  • 大同生命保険株式会社(大阪府)

そして、それぞれの取り組みは次の通りです。

社会福祉法人桔梗会 の取り組み

  • 出産が近い妻がいる男性職員には管理職から 育児休業取得を促し、育児参加しやすく なるよう他職員にも管理職から協力を呼びかけ
  • 中堅職員の仕事を分散し、情報の共有化を図るなど、業務改善に取り組み、担当職員 の不在時でも仕事がまわる仕組みづくりを推進
  • 行政主催のイクボス研修を活用し、管理職のイクボス養成を実施
  • 育児休業の有給化、年休の時間単位取得など、小規模な企業ながら制度を整備
  • H22 年度以降、男性の育児休業取得率は 100%を継続

大同生命保険株式会社

  • PC シャットダウン・ビル消灯(20 時)と連動した「リミット 20」など所定外労働削 減の徹底した取組を実施
  • 会議や電話・メールに関する「仕事のスリム化運動」などの業務改善を実施
  • 在宅勤務制度やモバイル端末の活用など、仕事と家庭が両立できる働き方を促進
  • 取組の結果、残業時間が大幅に削減(対 H20 年度比 残業時間 55%減)。ワーク・ラ イフ・バランスの充実が社員の就業意欲を増進させ、生産性が向上し、業績も向上
  • 上司の意識改革・指導力向上を目的とした「ペア研修」の実施や、「両立支援ハンド ブック」の提供、育児休業取得者の体験談の紹介など、男性が育児参加しやすい環境 醸成に取り組み、平成 26 年度の男性の育児休業取得率は 100%を達成

どちらの企業も男性が育児の時間を取りやすいよう、制度を整えている、ということのようです。

実態はどうなのか?

企業の口コミが調べられるサイトで見てみました。(カイシャの評判、Vworks )
残念ながら、社会福祉法人桔梗会は情報がなかったので、大同生命のみの情報です。

  • 積極的にパソコンを強制シャットダウンするなどして、長時間労働を抑制している。また、月に一度有給を消化する制度を導入していため、有給を取りづらいという雰囲気は少ない。部署にもよるが、少し前と比較すると勤務時間は短くなっている。
  • 本社部門はアークライフバランスが取れるような体制が整っており、上司に報告すれば休暇は取りやすい。
  • 仕事でしっかり結果を出していれば、有給も取りやすい。

という声がある一方で、

  • 部署による。営業は21時以降の退社。終電まではいかないが・・。
  • 定時で終わっていいと言うが、残業が当たり前になっている。
  • 当初は、残業終了時間の目安をまずアナウンスして、そのうえで残業できる人を募っていたのに、いつのまにか、終了時間未定で残業を強いられるシステムになってしまった。

企業内でも賛否あるようですが、休めるような仕組みを導入していこう、という方向は感じられます。
この方向性が示せるだけでも私からすれば、すごいと感じます。

イクメン企業アワードという企画について思うこと

この企画の開催自体は良い方向なのではないか

労働時間が減ったり、休みが増えれば、必然的に子供と過ごす時間も長くなるので、私もできるならこういった制度は欲しいです。

ただ、こういった取り組みができる企業はほんの一握りだろうな、とも思います。
しかも表面上のアピールのためにやっている可能性もあるのかのしれません。
私は零細企業ですが経営側にいることもあり、どうしても経営側の目線から考えてしまいます。
自分の会社でこの制度をすすめたいか、というわれるとNoです。やはり企業は利益を上げてナンボなので、利益に直接つながらない取り組みは難しいです。

そして、多くの企業も私の会社と同じく、難しいだろうと思います。
やはり他企業との競争もあるので、労働時間も長くなりがちで、家庭を犠牲にして頑張らなければならないこともあります。残念ながら。

ただ、イクメン企業アワードのような流れが広がっていくのは望ましいと思っています。
昔は週休一日だったのが、今では週休二日になっているように、徐々に世の中の流れが変わって定着していくことを期待します。
他企業もそういった制度が当たり前になれば、私の会社も競争が減り、今よりは休めるようになるのかもしれません。

そもそもイクメンプロジェクトの目的は出生率を上げることなのでは?

自分のことから離れ、大きい話になりますが、、、
出生率を上げるために、こういった企画、企業の取り組みも無駄ではないと思いますが、やはり賃金アップが一番のキーポイントなんだろうと思います。

統計上、結婚している夫婦から生まれる子供は約2人。
また、結婚が早ければ早いほど子供の人数は多くなる傾向にあるそうです。

【参照】第14回出生動向基本調査/国立社会保障・人口問題研究所

結婚するためには、やはり一定の収入が必要のようです。
現在の非正規が多く、結婚する条件が整えられないという状況が少子化の一番の問題です。

収入と結婚が関連しているというデータも出ています。

graph
【出典】金融日記

このイクメンプロジェクトを含め国がやっている少子化対策(保育園の充実)なんかよりも、少子化を改善したいのなら、給料を、特に男が確実に正社員につけるようにし、収入を安定させることが、最も重要な政策なんだと思います。

まとめ

なんだか話が広がってしまいましたが、

  • イクメン企業アワードという、育児に積極的な企業を表彰するイベントがある
  • そのイベントへの募集は2016年7月22日まで。
  • 私もそのイベント自体には賛成!

ということでした。

-子育てのこと