せなけいこさんの絵本で二歳の娘が恐怖で号泣。しつけにも使えるか?

こんにちは。イソノです。
最近、一歳9ヶ月の娘に買った絵本があります。
せなけいこさんの「あーんあんの絵本」4冊セット

これを買う前に、同じせなけいこさんの「ねないこだれだ」は有名な絵本で私も知っていました。 「ねないこだれだ」のあらすじは、子供が寝ないで起きているとお化けの世界へ連れていかれてしまうというもの。子供がすごく怖がるという評判だったので、怖い本はちょっとアレだな、と敬遠していました。
が、本屋で絵本コーナーに行ったとき、娘が「これがいい」と手に取ったのがこの「あーんあんの本」4冊セット。が、ビニールがかかっていて中は見れませんでした。絵柄もかわいいし、まあ全部が全部怖いということもないか、と買ってあげました。

ところが、ところがです。
帰ってから読んでみると内容は驚きのものでした 笑

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「あーんあんの絵本」はこんな内容

「あーんあんの絵本」は次の4冊がセットになったものです。
※後で調べて分かったのですが、対象年齢層は1歳~3歳くらいです。

あーんあん

(絵本ナビでの紹介文)
保育園に行くのはいいけれどお母さんが帰っちゃいやだとぼくが泣きだすと、みんなもいっしょに泣きだして……。

ルルちゃんのくつした

(絵本ナビでの紹介文)
ルルちゃんがくつしたなくしたよ。先生に聞いてもわからない。みんなに聞いてもわからない。どこへいったかな?

ふうせんねこ

(絵本ナビでの紹介文)
子どものねこが、おこってぷー、ふくれてぷー、おかしがほしいとぷー。ふくれたぷーぷーねこは、さあたいへん……。

きれいなはこ

(絵本ナビでの紹介文)
きれいな箱がおちていた。ぼくのだぼくのだとみんな大さわぎ。そのときふたがすーっとあいてでてきたのは……。



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この4冊セット、なんというか読み終わった後の感覚がなんとも言えないんです。
藤子不二雄Aの「笑ゥせぇるすまん」や藤子・F・不二雄の「ミノタウロスの皿」等のブラック系のものを読んだ後の感覚です。もしくは「日本昔話」の暗くて救いのない系の話を見たあとの感じです。・・・わかりづらいですね 笑

大人の私が読んでも少し怖さを感じるほどなので、子供にとっては結構なものだと思います。
買ってきた日に全部読んであげたのですが、娘は「きれいなはこ」が怖くて泣いてしまいました。「ふうせんねこ」も結構怖がっていました。
絵本を買ってから一週間経った現在、「ふうせんねこ」と「きれいなはこ」は表紙を見ただけで「怖い」と拒絶していて、本棚から出そうとすると半べそ状態になります 笑。

絵本でこれだけ子供を震え上がらせることってすごいと思います。
「きれいなはこ」のラストはケンカする"悪い子"をおばけが仲間にして連れて行ってしまう、というもの。
「おばけ」という直接的な部分での怖さもあるのですが、少し想像を働かせるとさらに怖さが増す感じです。おばけになって連れていかれたら、もう家に帰れない、パパママにも会えない。知らない場所に行ってしまう。
これを子供に考えさせるように描いているのがすごいと思います。
そして、これだけ子供を震え上がらせるということは、ある意味しつけにも使えます
良いかどうかは賛否があると思いますが、絵本を読んで以来、娘に「悪い子にしているとお化けに連れられて行くよ」というと、いたずらをぴたっとやめたりと効果抜群です。あまりにも効果があるので、2~3回使いましたがなんだか可哀想になってやめました。
ちなみに、この4冊セットの中で「あーんあん」「ルルちゃんのくつした」の2冊は娘は楽しんで読んでいます。
が、大人の私からするとこの2冊もなんとも言えない読後感です。

他の人の感想は?

他の人の感想はどうかというと、絵本ナビでの「きれいなはこ」のレビューは”怖い”という声が連発です。

●ラストが衝撃的すぎます!!!
親の私は、ラストにかなりの恐怖を覚えたのですが、娘はあまり分かっていないのか、割とケロっとしていました(笑)。
主人に見せると、「こんなの子供に読ませたらダメだろ!!」という位にびっくりしていました(笑)。
このラストは、今ですと賛否両論ありそうですが、個人的には「教訓のお話は、この位で良い」と感じました。 「おばけ」の怖さを分かっている (トラウマにならない位で(笑))子供の、しつけの一つとして、良いと思います!
●恐ろしい…
子どもにとったら怖いけど見たいという感覚なんでしょうね。2才のわが子も「怖いよ!」と言いながらもドキドキした表情でのめり込んで見ています。
●理解出来ても出来なくても。
最近、取った取られたの喧嘩をするようになった2歳と1歳の子供達。
絵本の表紙を見せた途端、おばけ嫌いの2歳の娘がすぐに「見ない。怖い。けんかしない。」と離れていきました。保育園で読んだことがあるようです。
息子は読んでやると、爪が伸びたり、おばけになったりが楽しいようで、「うー。」といいながら、おばけのまねをしています。
理解の出来る2歳の娘には、仲良く遊ぶ事がきちんと伝わり、1歳の息子には、おばけになったりする事が楽しめたりと、見方、取り方が色々でき、良いのではないかと思います。

せなけいこさんはどんな人?経歴は?

こんな絵本を書く、えなせいこさんとはどんな人でしょうか?
箇条書きでまとめてみました。

  • 昭和7年、東京生まれの絵本作家
  • 戦前戦後に活躍した童画家の武井武雄(1959年紫綬褒章受章)に師事。
  • 師匠武井の「サインなしでもその人だとわかる絵を描きなさい」という指導もあり、独創性のある絵柄・ストーリーが特徴
  • 2017年現在、現役で活躍中。
  • 代表作「ねないこだれだ」は200万部を超える大ヒット作。
  • 1970年に『いやだいやだの絵本』でサンケイ児童出版文化賞受賞

まさに、絵本界のレジェンドといったところです。

せなけいこさんの絵本は怖い部分もありますが、ただ怖いだけではこれほど読まれ続けるはずがありません。
せなさんの絵本には怖い中にも教訓や楽しさがあります。現代の絵本のストーリーにはない、ピリッと効いた本質のようなものが含まれています。

それが子供の心をくすぐるんだと思います。だからこそ何十年も読み続けられる絵本なんだと思います。
持っていて損はない、おすすめの絵本です。

まとめ

絵本作家せなえいこさんの「あーんあんの絵本」シリーズを見てきました。
我が家の娘は泣くぐらい怖かったようですが、それくらい力のある本だということです。
親にとっても使い方によってはしつけにもなると思います。
単純に怖さをあおるのではなく、悪いことをするとしっぺがえしがくる、という説明をきちんとして教育に使うのであれば、子供が多少怖さを感じるのも私は良いと思います。
他にもせなさんの絵本はたくさんあるので、娘が楽しめそうなものを選んでみたいと思います。
「いやだいやだの絵本」4冊セットも有名なシリーズなようです。買ってみようかな。


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