男・父親が在宅で仕事&育児を両立させるのは夢物語であった。が、希望も。

2020/05/18

こんにちは、イソノです。
この記事を書いているのは2020年5月。新型コロナの緊急事態宣言が全国的に解除されようとしているところです。

この記事では、テレワークについて、自分なりに感じたことの記録を残しておきたいと思います。
いや、テレワークそのものというよりは、コロナでの子供も自宅にいてのテレワークについてです。

私の在宅勤務の状況-一人で仕事&育児

テレワーク、在宅勤務を行った人も多いと思います。
私も数日でしたが、テレワークを行いました。状況は次の通り。

  • 自宅での業務。
  • 4歳、2歳の子供たちは登園自粛要請のため、家にいる。
  • 妻は仕事を休めず、通常出勤。

つまり、私一人(男・父親)で仕事と育児を自宅で行う、ということです。

テレワークをする前、「子供の世話・相手はするけど、会社で仕事をする30~50%くらいは出来るかな」と思っていました。

しかし…その想定はもろくも崩れ去りました。
通常の10%も出来ませんでした。
メールやチャットツールで連絡のやり取りをするのが精いっぱいで、自分で集中してやるような仕事は全く手が付けられません。

理由としては、子供の世話に想像以上に時間がとられたから、です。
まあ、私と同じような環境で仕事をしていた人、奥様方からは「何をいまさら」「当たり前だろう」という感じかと思います。

でも、今まで一日中家で仕事と育児を共存させたことがなかったんです。
会社と同じようにするのは無理だろうな、とは感じていましたがここまでとは思いませんでした。
何が大変だったかというと、次の3点です。

  1. 食事の用意・片づけに時間がかかる
  2. 子供の遊びの相手
  3. 仕事がとにかく中断される

子供がいる自宅テレワークえ大変だったこと3点

1.食事の用意・片づけに時間がかかる

いやー、これが一番大変でした。
ずっと食事関連のことに追われていました。
子供を連れてさっと外食に出れるならまだ良かったのですが、コロナでそれも出来ず、自宅で食べるしかありません。
すると、簡単なものであっても用意するのに結構時間がかかります。私と子供二人の3人分の食器を洗うのも結構時間がかかります。

Twitterで、(主に奥さんの立場でしたが)テレワークをして、子供・旦那も家にいて…という辛そうなツイートを結構見ましたが、それは確かにキツイだろうな…と思います。

2.子供の遊びの相手

仕事ができる時間 = 子供たちがテレビ・スマホを見ている時間 or 自分で遊んでいる時間 です。
あまり良くないな、とは思いつつも仕事をするためにDVDやスマホ(youtube)を見せて仕事の時間を確保しました。というか、それ以外の方法があるんでしょうか‥?
子供たちが自分で遊ぶと言っても、それほど長い時間は難しく、「パパ~」とすぐやってくるので、結局のところ何かを見せるしかなかった気がします。

DVDやスマホも、それほど長時間は無理です。
となると、遊びの相手をすることになるので、その間は仕事が全くできないことになります。

小学生くらいになれば、自分で色々とできるんでしょうが、我が家の4歳&2歳くらいというのは、一番難しいのかもしれません。

3.仕事がとにかく中断される

仕事をしていても、「パパ~水ちょうだい」「うんち出る~」「おなかすいた~」「何してるの?」「ぬり絵やろ~」などなど、子供から何か言われるたびに仕事が中断されました。

そうなると、もう仕事をやる集中力も無くなっていきます。

でも、希望も少しある。

今後、自宅でのテレワーク&育児を完全に共存させるのは、やはり不可能だと思います。
しかし、それでも希望もあったと感じています。

それは、世の中的にこの働き方の意識が生まれたということ。
「何かあれば自宅でテレワークでも最低限はできる」という体験が出来たのは今までとは大きく違います。
また、男性側に、仕事&育児を共存させるのがいかに大変か、という実感が生まれたのも大きな変化だと思います。

この変化により、男性の育児休暇の取得もしくは育児&在宅業務を可能にする形態がすすんだり、女性の働き方(時短業務など)への理解・制度導入もしやすくなったと思います。

別の記事で書いた「男にとって仕事と家庭の両立はほぼ不可能」ということが、少し崩れるかもな、というのが今回感じた希望です。

まとめ

2020年の新型コロナにより、私も数日ではありましたが、在宅での仕事&育児を経験しました。
仕事をやる上では、かなり厳しい環境で、ほぼ仕事になりませんでした。
私は零細企業の社長なので、経営者側からの立場でいうと、テレワークだと業務進行や社員の管理も大変だし、この働き方が望ましいとは思っていません。
(経費の削減等、メリットはもちろんあります)

しかし、父親・労働者の立場として考えるとメリットは多いです。
通勤時間もないし、打ち合わせで外出する必要もないし、なんといっても子供と過ごす時間が各段に増える。
今まで、週末にしか子供と顔を合わせられないという状況の人にとっては、かなり大きな変化だったと思います。

また、働き方への意識の変化も期待できるかなと思います。
上の方でも書きましたが、

  • 男性の育児休暇の取得もしくは育児&在宅業務の形態の理解・制度導入
  • 女性の働き方(時短業務など)への理解・制度導入

辺りなんかは、結構進むのではないかと思います。

今まで無理だと思っていた「男・父親が仕事と家庭を両立する」という時代が、ほんの少しですが、見えた気がします。

【関連記事】
男にとって仕事と家庭の両立はほぼ不可能。何かを手放すしかない。という事実。

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