幼児期の英語教育、英会話は意味ない?日本人に必要な英語力ってナニ?


こんにちは、イソノです。
娘が4月から保育園に入園しますが、外国人の先生による幼児英会話が週二回あるそうです。
その保育園は「認定こども園」というもので、保育園と幼稚園が合体したような特徴があります。幼児英会話は、保育園には無い幼稚園の「幼児教育」の部分を引き継いでいるようです。

妻は英会話があることを喜んでいますが、私は英会話なんて意味あるのか?と疑問です。
もちろん妻には「英会話って意味なくない?」と言うはずはなく、「おお、英会話あるんだね~いいね~」とむしろ賛同しています 笑
(意味ないとかいうと、妻の機嫌を損ねますからね・・)

さて、「英会話って意味なくない?」というのを妻に言えなかったガス抜きの意味も込めて私の考えを書いていきたいと思います。

私が「英会話って意味なくない?」と思っている理由

1.保育園での英会話なんて親のファッションでしかない

妻が英会話を喜んでいる理由はたぶん、「英会話を習っている娘、かっこいい」「グローバル化だし英語必要」くらいのことだと思います。
保育園側としても、このファッション性が分かっていて「英会話は親に喜ばれる」「園の人気が出る」という集客目的もありそうです。
外国人の先生と英会話しながら遊べる、というのがPRポイントですが、私はあんまり魅力を感じません。

2.子供の頃から英語に触れていれば、自然と身につくというのは幻想では?

ファッション性以外にも「小さい頃から英語に触れることが重要で、小さい頃からであれば身につくのでは」との理由で幼児英会話を歓迎している親もいると思いますが、本当にそうでしょうか?

週二回、しかもほんのわずかな時間しか英語に触れないのであれば身につけるどころか慣れるところまでも行かないのではないか、と思っています。

3.「考える力」が最初にあるべき

ことばは伝達手段でしかないので、考える力が無いと伝えるもの(言葉)が出るはずもありません。
大人でも話が面白かったりきちんと伝えることのできる人もいますが、そうでない人もいます。これは、考える力の差ではないかと思っています。
小さい頃から英語の発音や単語なんかを覚えるよりも、考える力を鍛えてやる方が何倍も大切だと個人的には思っています。
私の周りでも、考える力が優れていて話の面白い人は、それほど英語が出来なくても外国人と楽しそうに会話しています。
「コミュ力が高い」というやつですね。

私の考えはこんな感じですが、識者の中にも面白い考えをしている人がいます。
次の方々の意見にはうなずけるものがあります。

子供の外国語教育に関する識者の見解

文部科学省の外国語教育の委員会等に関わっている上智大学の吉田教授は次の様に語っています。
一般に教科書などに付属する音声教材は、ネイティブスピーカーが録音しています。これに対して、あえてノンネイティブの録音教材を使って高校で授業を行なったところ、生徒たちは日本人として英語をしゃべることに自信を持つようになり、英語によるコミュニケーションの量も増えた、というのです。

僕が常々主張している「インターナショナル・イングリッシュ」、すなわちネイティブの英語とは別の、「国際共通語としての英語」の重要性を実証してくれる研究ともなっています。

国際社会で話されている英語のうち、3分の2は「英語のノンネイティブ・スピーカー」によるもので、発音も文法も、実はネイティブのものとは違います。それでも互いに理解でき、話し合いや交渉は問題なく行なわれている。日本人には、英語はネイティブのように話せなくてはいけないという固定観念が強いのですが、それを捨てる必要があるのです。

吉田 研作
言語教育研究センター教授

引用:YOMIURI ONLINE

現在日本で行われている幼児期からの英語教育というのは、発音を身に着けさせたり英語で考えることを推奨したりといった、「ネイティブ」を目指すものだと思いますが、それとは考えが異なりますね。伝わればいい、ネイティブ英語でなくていい、と。

グラフィックデザイナーの木坂麻衣子さんという方も面白いことを言っていました。
(この方は英語を喋れるようです)

  • 早期英語教育について問題に思っているのは、「たかだか、この共通語レベルの英語のために、自我の根幹である母国語による読解力や理解力を放棄するのか?」
  • 英語をペラペラ喋るのは、日常的に英語を使っていないと無理。
  • 英語が母国語でない人が英語を話すということは、自分の思っていることを6歳くらいの子供に通訳してもらうようなものだ。
  • 英語を話すのが6歳くらいのレベルだとしても、母国語での自我、読解力、理解力を持っていれば6歳なりの言葉をつくって伝えることが十分出来る。
  • 母国語での自我、読解力、理解力が幼ければ、母国語・英語どちらも幼いままなので、相手に伝えることは難しい。
  • 母国語での自我、読解力、理解力を鍛えるべき。

「6歳の子供に通訳してもらっているようなもの」というのは非常に面白い視点です。
多くの日本人が英語で喋れないというのは、まさにこんな感じですよね。
自分の考えは大人なのに、伝える手段は子供英語。伝えたいのに伝えられない、なので喋る事自体を諦める。
でも、6歳の子供英語で喋る、と割り切ってしまえば自分から発信するのは出来るかもしれません。
英語が出来なくても、コミュ力が高い人はこれをやっていそうですね。

▼こちらの動画の後半で木坂さんが話しています。

英語教育自体は必要だと思う

今まで幼児英会話に「意味あるの?」と書いてきていると英語教育自体やめてしまえ、と思われるかもしれませんが、英語教育は必要だと思います。
私自身、英語が出来ませんので海外に行っても相手が何を言っているのかさっぱり分かりません。英語が多少でも出来ればもっと楽しめるのにな、と思います。
しかも、喋れないこともあって外国人コンプレックスもあります。

幼児からの英会話教育は、このコンプレックスを取り払うという意味では意味があるのでは、と思っています。
前述の教授も次のように語っています。

わずかな英語学習に効果があるのか。小学校の段階で重視すべきは、他の教科同様、知識より体験です。英語がわかった、通じたという体験の積み重ねが、学びへの動機づけにつながるのです。実際、小学校で英語を学んだ子供のほうが、海外や外国語に対して前向きな意識が強いという調査結果がいくつもあります。むしろ怖いのは、親が「勉強」させ過ぎて、子供を英語嫌いにしてしまうことかもしれません。

吉田 研作
言語教育研究センター教授

引用:YOMIURI ONLINE

私は、わずかな英語教育では英語に慣れることすら無理だと思っていたのですが、そうではないようです。

吉田教授の言うとおり「通じた」という感覚さえつかめれば成功なのかもしれません。 その感覚さえあれば、中学、高校、大人になって英語が必要になったときに抵抗なく英語に向かっていけそうです。

おや?そういう意味では、娘の保育園での英語教育もまるっきり意味が無いわけではないのか・・・?

うーん。現時点での私の意見はやはり、英語は必要だとは思うけど考える力がもっと大切だよね、というところです。前述の木坂麻衣子さんの意見に近いです。

保育園での英語が身につくのかどうかは、観察していきたいと思います。

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